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Japanese Soul Music (日本人ソウルミュージック)邦楽・名盤特集

日本のソウルミュージックを聴いてみたいけれど、どこから入ればいいのか分からない。そんな人向けに、まず押さえやすい名盤を5枚に絞ってまとめました。 ここでいうJapanese Soul Musicは、アメリカのソウル、ジャズ、ファンク、フュージョン、クロスオーバーなどブラックミュージックの影響を受けながら、日本語の歌や国内の音楽文脈の中で育ってきた作品群のことです。和物は日本産の音源をまとめて捉える呼び方、レアグルーヴは後からDJやリスナーに再評価されたグルーヴ感の強い音源を指すことが多く、このページで紹介する作品ともかなり重なります。 今回は「歌のソウル感が分かりやすいか」「メロウさやグルーヴを感じやすいか」「今聴いても入口として機能するか」という軸で選びました。最初から全部そろえる必要はありません。気になった1枚から聴いて、最後に次の1枚を決める感覚で十分です。 先に結論を言うと、 王道から入るなら山下達郎 、 メロウ路線なら笠井紀美子と大橋純子 、 ファンク寄りなら和田アキ子 、 シンガーソングライター文脈まで広げたいなら荒井由実 、この順で触ると全体像がつかみやすいと思います。

Listening Points

Japanese Soul Musicの聴きどころ

01 歌の粘り
02 リズムの置き方
03 メロウさ

Japanese Soul Musicは、アメリカのソウル、ジャズ、ファンク、フュージョン、クロスオーバーなどの影響を受けながら、日本語の歌や国内の音楽文脈の中で育ってきた作品群です。聴くときは、声の抑揚、ドラムやベースの後ろノリ、コード進行やコーラスワークの色気に注目すると入口がつかみやすくなります。

Album List

Japanese Soul Music 名盤一覧

まず押さえやすい名盤を5枚に絞った一覧です。気になった1枚から聴いて、次に詳細ページや試聴リンクへ進む流れを想定しています。

SIDE 01 メロウで洗練された入口

笠井紀美子 / 1976 / CBS/Sony

We Can Fall in Love

★★★★★

ジャズシンガーとして知られる笠井紀美子ですが、本作ではソウルのしなやかさが前に出ていて、声の艶とバックの空気感がきれいに噛み合っています。1976年作という時代背景を踏まえると、単なる歌モノではなく、当時のクロスオーバー感覚や都会的なアレンジ感も一緒に味わえるのが魅力です。 和物や和製レアグルーヴとして触れられることが多いのも納得で、とくに「love don’t love nobody」の甘さはかなり印象に残ります。「along the nile」のようなドリーミーでメロウな曲もあり、夜に流しておくと良さが分かりやすいタイプです。歌い上げるというより、温度を保ったまま深く沈んでいく感じがあるので、派手さよりムードを優先したい人に向いています。レアグルーブな一枚としても人気な盤として有名です。

  • 洗練されたソウル感を聴きたい人
  • 洋楽のmellow soulやjazz funkが好きな人
  • まずは1枚をじっくり聴き込みたい人
SIDE 02 メロウさと歌の太さ

大橋純子 / 1978 / フィリップス

FLUSH

★★★★★

このアルバムは1978年作。ソウルフルな歌唱をベースにしつつ、都会的で洗練されたサウンドが多く、今の耳でも古びにくい1枚です。「火のように水のように」はイントロから空気が良く、メロウで熱量のある日本語ソウルとしてかなり分かりやすい曲ですし、「マイ・ソング」のような情景的な曲も含め、アルバム全体でムードが崩れません。 笠井紀美子が夜向きのしなやかさだとすると、大橋純子はもう少し前に出る歌の強さがあります。なので、和物ソウルに触れてみたいけれど、静かすぎる盤だと少し物足りない。そんな人にはこちらのほうが自然にハマると思います。洋楽のAORやブルー・アイド・ソウルが好きな人にも相性がいいです。

  • 少し太さのある歌声で聴きたい人
  • メロウさとポップさの両方を欲しい人
SIDE 03 ファンク寄りの迫力

和田アキ子 / テイチク

FreeSoul Wada Akiko

★★★★★

「どしゃぶりの雨の中で」は、勢いがありつつも粗くならず、日本語ソウルとしての迫力が分かりやすい名曲です。「心に灯をつけて」のメロウさ、「真夏の夜の23時」の疾走感もよく、1枚の中でファンク寄りとソウル寄りの両方を味わえます。フリーソウル文脈で再評価されてきた理由も、この振れ幅の広さにあると思います。 この盤の良さは、歌の太さだけで押し切らないところにもあります。強いボーカルがありつつ、バックの演奏がきちんと締まっているので、サンプリングネタやレアグルーヴ方面に興味がある人でも楽しみやすいです。リズムの強さを入口にして、そのまま和物ソウル全体へ広げていけるタイプの盤です。日本はもとより、近年のレアグルーブ評価の点から再評価を受けているアーティストの一人です。

  • 歌のパワーを重視したい人
  • サンプリングネタやレアグルーヴ方面にも興味がある人
SIDE 04 王道の入口

山下達郎 / 1982 / AIR

FOR YOU

★★★★★

山下達郎はシティポップの代表として語られることが多いですが、リズムの切れ味やコーラスワーク、ソウルやファンクの吸収の仕方を見ると、Japanese Soul Musicの入口としてもかなり優秀です。1982年発表のFOR YOUは、アルバム単位での完成度が高く、初めて聴く人にも輪郭がつかみやすい作品です。 「SPARKLE」はカッティングギターのイントロだけでも十分に引き込まれますし、ファンクやフュージョン、クロスオーバーの気配をポップスの中に自然に落とし込んでいます。「MUSIC BOOK」や「FUTARI」のような曲まで含めて聴くと、単発ヒットではなくアルバムとして強いことが分かります。洋楽リスナーが邦楽へ入るときに違和感が少ないのは、このアレンジの滑らかさが大きいです。日本が誇るジャパニーズソウル、シティポップサウンドの第一人者のベストで言っても過言ではない完成度を誇る本作品です。

  • 洋楽リスナーが邦楽に入る最初の1枚を探している人
  • ソウルやファンクの気持ちよさをポップスとして受け取りたい人
SIDE 05 日本のポップスとの接点

荒井由実 / 1973 / 東芝EMI

ひこうき雲

★★★★★

1973年の1stアルバムである「ひこうき雲」は、描写の細かさとメロディの強さが際立っています。「雨の街」のように哀愁のある曲では、ピアノの響きや歌の間の取り方に独特の色気があります。サンプリング文脈で触れられることもあり、単に有名な作品というだけでなく、後の音楽家に影響を与えた音楽性を持つアルバムです。NYのHIPHOP PRODUCERの9th wonderにもサンプリングされている本作品は日本の和製ソウルが、世界基準である証拠になるでしょう。

  • 日本のポップスとソウルの接点を広く知りたい人
  • メロディ重視で入りたい人

First Listen

まず1曲だけ試すなら

いきなりアルバムを買うほどではないけれど雰囲気をつかみたい場合は、試聴リンクから1曲だけ触ってみる流れが自然です。メロウなら笠井紀美子か大橋純子、リズムの強さなら和田アキ子か山下達郎へ進むと、次の1枚が選びやすくなります。

Summary

まとめ

Japanese Soul Musicをざっくり整理すると、メロウさで入るなら笠井紀美子と大橋純子、グルーヴや抜けの良さで入るなら山下達郎、歌の迫力で入るなら和田アキ子、日本のポップス全体との接点まで見たいなら荒井由実、という視点で見ていくと魅力がわかりやすくなるかと思います。

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