Groove Shinin' Music Guide

お薦めフュージョン(Fusion)洋楽 名盤特集

フュージョン(fusion)は、Jazzから派生したジャンルで、ファンクやロック、ソウル、ラテン音楽、クラシックなどの音楽性を融合した実験的な音楽性を持ち、複雑なリズムというよりかは、ノリやすい8ビートを主体としたリズムとJazzが持つ音楽性を融合した大衆向けであり、模索する実験的な音楽性(クロスオーバー・ジャズ)を有している。70年代に一世を風靡したBoB JamesやDave Gruisinなどのプロデューサー・鍵盤奏者を筆頭に、技巧派のプレイヤーが揃う都会的でお洒落な音楽性は、テレビやコマーシャル、ラジオでも頻繁に使用され、今でも耳に残るフレーズはフュージョン音楽に数多く残されている。80年代のディスコブームと90年代前後のブラックミュージックの本格的な到来により勢いを失ったが、今でも多くの恩恵を受け、流行り廃りに関係のない優良な音楽の礎となっている。今回はそうしたフュージョン音楽を、管理人の視点からいくつかセレクトしてみたいと思います。どなた方の新しい発見になれば幸いです。

Listening Points

フュージョンの聴きどころ

01 ジャズの演奏力とファンク、ソウル、ロックのノリが融合している
02 8ビート主体で聴きやすい作品から、実験的なクロスオーバーまで幅が広い
03 サンプリングソースやAOR、シティポップとの接点も多い

フュージョンは、ジャズから派生しながらファンク、ロック、ソウル、ラテン、クラシックなどを取り込んだ音楽です。技巧的でありながら聴きやすく、テレビ、ラジオ、CMなどにも自然に馴染む都会的な響きがあります。

Album List

フュージョン名盤一覧

Dave Grusin、Wayne Shorter、Stuff、Bob James、Grover Washington Jr.、Weather Reportなど、フュージョンを掴む入口になる作品を紹介していきます。

SIDE 01 まず押さえたいフュージョン定番

Dave Grusin / JVC

Mountain Dance

★★★★★

bob jamesに匹敵するアレンジャーであり鍵盤奏者であるデイブ・グルーシンの作品です。フュージョン・サウンドの決定版的作品であり、後世の音楽に多くの影響を与えた名盤です。特に「Either Way」は、今は亡きNotorious B.I.GのEveryday Struggleでもサンプリング使用された曲で、mellowなイントロが美しい名曲です。また「Friend and Strangers」はSEEDA (シーダ) – Mic Story feat. ILL-BOSSTINOでも使用された日本語ラップ・クラシックの元ネタです。他にもDave Gruisinのセンチメンタルなピアノの音色が溢れ落ちるソロ曲「ThankSong」など高度なテクニックと豊かなリズムが凝縮された聞き応えバッチリな内容です。初めてのフュージョン(fusion)の一枚としてもお薦めです。

  • フュージョンの定番から順に掴みたい人
  • ジャズ、ファンク、ソウル、AORの境目を楽しみたい人
SIDE 02 まず押さえたいフュージョン定番

Wayne Shorter / 1975 / コロムビア

Native Dancer

★★★★★

ジャズピアニストとして有名なジョー・ザビヌルと共に結成したウェザー・リポートで活躍したサックス奏者のウェイン・ショーターが1975年に発表した作品で、ウェザー・リポートが持つ実験的な音楽性よりかはソフィスティックされた印象で、smoothな本来のジャズが持つ音楽性に、フュージョンやファンクといった要素が感じられる作品だ。アルバムの中でも特に有名なのが、一曲目の「ponta de areia」だ。ウェイン・ショーターの美しいサキソフォンが響き、民謡のようなどこか懐かしい情景を呼び起こさせる名曲だ。70年代ジャズ・フュージョンの大本命な一枚だ。

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SIDE 03 まず押さえたいフュージョン定番

Lonnie Liston Smith / 1983 / Doctor Jazz

Dreams of Tomorrow

★★★★★

ロニー・リストン・スミスと言えば、70年代のスピリチュアルな楽曲を思い浮かべるかもしないが、1983年に発表された今作は、AORサウンド・シティポップのニュアンスを持つ、都会的で洒落た作品に仕上がっている。なかでも大注目なのが、往年のスピリチュアルなロニー・リストン・スミスの零れ落ちるほど美しいピアノソロを堪能できる「A Garden of peace」だ。1996年にラッパーのjay-zが発表したアルバムの「reasonable doubt」の一曲であるDead Presidents IIでサンプリングされた名曲です。70年代を中心に活躍を続けてきたlonnie liston smithの新たな新境地で、品のあるスムース名楽曲が満載です。隠されたAOR・フュージョン名盤の一枚です!

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SIDE 04 まず押さえたいフュージョン定番

Stuff / 1976 / warner

Stuff

★★★★★

1976年に発表されたstuffのファーストアルバムで、ゴードン・エドワーズ、コーネル・デュプリー、エリック・ゲイル(eric gale)、スティーブ・ガッド(steve gadd)、リチャード・ティー(rechard tee)、クリストファー・パーカーといったミュージシャンを中心に構成され、ザ・クルセイダースと同様にフュージョン・ジャズを代表するグループの一つである。卓越した技巧とファンクやソウルといった音楽性を融合した音楽性は70年代フュージョンシーンを席巻した。 ミディアムスローでメロディアスな「Sun Song」やエレピの音色が心地良い軽快なナンバーの「My Sweetness」など前編を通してファンキーなリズムに溢れた楽曲が多く、活力ある力強くも繊細なメロディーは、時代を超え聞き継がれていくだろうフュージョン作品です。

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SIDE 05 メロウ / スムースなクロスオーバー

Bob James / 1977 / CTI

BJ4

★★★★★

1977年に発表された作品で、CTIの面々が参加した豊かなクロスオーバー・ジャズを堪能できるフュージョン作品で、クインシー・ジョーンズばりの精鋭なるミュージシャンを従え制作されたアレンジャーであり鍵盤奏者の の作品です。 スタッフのエリック・ゲイルやスティーブ・ガッド、アートファーマー、ヒューバート・ローズなどCTIオールスター的な強力JAZZMANが完全援護しています。 「Tappan Zee」は日本語ラッパーのレジェンドであるZEEBRAのParteechecka (Bright Light mix)でサンプリングされた名曲で、「El Verano」はヒップホップアーティストのMasterAceを中心としたアーティストにもサンプリングされた、美しいイントロが印象的なジャズ・フュージョンです。陰鬱なイントロが病みつきな「Treasure Island」など前編を通してサンプリングソース的な観点からも楽しむことができ、ブラックミュージック好きには避けては通れないフュージョン名盤です。

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SIDE 06 メロウ / スムースなクロスオーバー

Earl Klugh / blue note

Living in side your love

★★★★★

ジョージ・ベンソン(george benson)を師に持ち、美しいメロディが印象的なフュージョン界を代表するアコースティック・ギターの名手であるアール・クルーが、1976年にブルーノート(blue note records)より発表した作品である。 収録されている中でも特にタイトル曲の「 」は、イントロ部分は様々なアーティストに影響を与えたサンプリングソースで、プロデューサーであり鍵盤奏者のデイブ・グルーシンのアレンジが光るmellowな名曲です。 コードよりはピアノのように短音でのメロディラインを作るのが得意で、まるでピアノ演奏を聞いてくるかのようなセンチメンタルなフレーズも随所で感じることができます。フュージョン界のギタリストとしては外せない人物で、流麗な美しいアコースティックの音色とストリングスを含むアレンジの相性が素晴らしい名盤フュージョン作品です。wes mongomeryやgeorge bensonのようなギタリストが好きなら是非聞いてみてください!

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SIDE 07 メロウ / スムースなクロスオーバー

Grover Washington Jr. / electra

Winelight

★★★★★

1980 年にグローバー・ワシントン・ジュニアによって発表されたフュージョン作品で、流麗なサックスの音色が前編に渡り堪能することができる作品だ。収録曲の「Just the Two of Us」はビル・ウィザーズ(bill withers)がボーカルに参加しており、様々なアーティストに影響を与えた名曲です。特にイントロ部分の印象的なメロディラインは、サンプリングソースとして使用された作品は数多く存在しています。 他にも「Let It Flow」のような軽快なリズムにmellowなメロディが非常に都会的な雰囲気を醸し出している。「Take Me There」もムーディでリラックスしたメロディラインが◎。 今聴いても非常にグルーヴィでメロディアスな素晴らしいフュージン作品です。完成度が高く、これからも聴き継がれていくだろう名盤です。

  • メロウで都会的なジャズ / ファンクを聴きたい人
  • ジャズ、ファンク、ソウル、AORの境目を楽しみたい人
SIDE 08 メロウ / スムースなクロスオーバー

Grover Washington, Jr. / 1977 / Motown

Skylarkin’

★★★★★

Skylarkin 80年代初旬に発売されたクロスオーバーやフュージョン、ジャズファンクの流れを汲む作品で、サックス奏者GROVER WASHINGTON,JrによってMOTOWNから発表された作品です。CTI時代からのサイドメンであるIDRIS MUHAMMAD、RICHARD TEE、RALPH MACDONALDやMARCUS MILLERが参加した都会的でシティ・ポップ的な内容になっています。 数々のサンプリングソースとしても使用されているグルーヴィーでスムースなMichael Jacksonのカバー「I Can’t Help It」やマーカス・ミラーのチョッパー・ベースが都会的な高揚感を演出する「Open Your Mind」などグローバー・ワシントン・ジュニアが持つメロディアスなサックスを前編に渡り楽しむことができる一枚です。山下達郎を代表する日本のシティ・ポップが好きな方もど真ん中の作品です!黄金期のmotownサウンドの中でも、インストルメンタル作品に特化した内容で、smoothなジャズファンク・フュージョン作品をお探しなら、こちらの作品を手に取って欲しい。

  • メロウで都会的なジャズ / ファンクを聴きたい人
  • ジャズ、ファンク、ソウル、AORの境目を楽しみたい人
SIDE 09 メロウ / スムースなクロスオーバー

Deodato / Warner

Love Island

★★★★★

ヒップホップアーティストのLord Finesseの名曲である「Gameplan」でサンプリングされたSan Juan Sunsetをはじめ、数々のアーティストに影響を与えたフュージョン名盤です。様々な音楽的要素が合わさった今作は、まさにクロスオーバー・ジャズのお手本のような作品で、ファンキーでいてメロディアス、メローな側面を持ち合わせる、初めての方でも聴きやすいフュージョンに仕上がっています。

  • メロウで都会的なジャズ / ファンクを聴きたい人
  • ジャズ、ファンク、ソウル、AORの境目を楽しみたい人
SIDE 10 メロウ / スムースなクロスオーバー

Earl Klugh / blue note

Finger Paintings

★★★★★

アコースティックギターの名手であるアールクルーによる作品で、アレンジャーにDave Grusinを迎え、今作でも素晴らしいメロディーを聞かせてくれるフュージョン作品。 「Dr. Macumba」はリズムと絡み合うギターにアレンジが光るファンキーで軽快なラテンナンバー、マーカス・ミラー直系のルイス・ジョンソンによるスラップなベースが特徴的なファンキーなディスコナンバーの「Keep Your Eye On The Sparrow」、アール・クルーのギタープレイに、デイブ・グルーシンの絶妙なアレンジが美しい、メロディアスで感傷的な「Catherine」、極付の「Dance with me」はリズム隊、アレンジャー総動員の、軽快でメロディアスなフュージョンナンバーに仕上がっている。全体的に聴きやすい音色に溢れ、初めて触れる方にもおすすめのフュージョン名盤作品です。

  • メロウで都会的なジャズ / ファンクを聴きたい人
  • ジャズ、ファンク、ソウル、AORの境目を楽しみたい人
SIDE 11 ファンク寄りのグルーヴ名盤

The Brothers Johnson / A&M

Look Out For #1

★★★★★

クインシ・ジョーンズプロデュースによる、ブラザーズ・ジョンゾンの最初のアルバムで、1976年のR&Bチャートで一位、ジャズアルバムチャートで3位となったフュージョン作品の名盤です。ソウルやファンク、ディスコといった音楽性を随所に感じることができる。 収録曲の「Tomorrow」は、90年代のヒップホップミュージシャンからもサンプリングされた彼らを代表とするメローな名曲で、日本人アーティストのEvisBeatsのsketch bookの中でも使用されています。クインシージョーンズ節が纏うミディアムファンクの「The Devil」、beatlesのナンバーにファンキーなアレンジを加えた「come together」、メローなイントロからの展開が特徴的なスムースな「Land of Ladies」など現代の音楽性にも大きな影響を与え続けるブラックミュージックの名盤の一つです。前編に渡り、クインシージョーンズプロダクションのアレンジが光る、フュージョン名盤最高峰の一枚です。

  • メロウで都会的なジャズ / ファンクを聴きたい人
  • ジャズ、ファンク、ソウル、AORの境目を楽しみたい人
SIDE 12 ファンク寄りのグルーヴ名盤

Tom Browne / ARISTA

Love Approach

★★★★★

哀愁漂う都会的なトランペットの音色が美しい の作品で、AORやR&B、フュージョンといった音楽性を持ち合わせることから、リラックスしたムードの楽曲が多く収録されている。全編を通して、マーカス・ミラーのベースとdave grusin(デイブ・グルーシン)のアレンジが楽曲に深みをもたらしている。 アルバムタイトル曲の「Fuckin’ for Jamaica」は、数々のアーティストに影響を与えた名曲で、SLUM VILLAGE FEAT. KURUPT”FORTH & BACKを始めサンプリングネタとして使用されている。 他にもアレンジャーとして参加しているレア・グルーブファン涎ものweldon irvineによるミディアムメローな「Forever More」、メローなイントロから幕開け、トム・ブラウンのトランペットが感傷的な「Moon Rise」など、全編を通してミディアムテンポでグルーヴィな曲が多数収録されているフュージョン名盤です。隠れ名盤としても注目の一枚。

  • メロウで都会的なジャズ / ファンクを聴きたい人
  • ジャズ、ファンク、ソウル、AORの境目を楽しみたい人
SIDE 13 ファンク寄りのグルーヴ名盤

Weather Report / Columbia

Heavy Weather

★★★★★

ウェザー・リポートはジョー・ザビヌルとウェイン・ショーターを中心に結成されたグループで、前年に正式加入したベースーシストのジャコ・パストリアス参加している意欲作だ。 ジャズ・フュージョンの既存のリズムや音楽性に捕らわれずに 生み出されたファンキーな楽曲は、今までのクロスオーバー・ジャズとも一線を画す音楽性で、比較対象が無いほど先進的且つ実験的、革新的なものであった。「Birdland」は、突き抜けるほどの開放的でエキセントリックなファンキーナンバー、続く「A Remark You Made」はメローという言葉では形容し難いほどの空間に溶け込むフリーなスローバラードだ。メロディアスなフリージャズ「Havona」など、聞き応え十分な内容のフュージョン名盤だ。前衛芸術の一端を窺わせるほど、アルバムのアートワーク性も非常に高い。ジャズ・フュージョンの枠に捕らわれない音楽性・精神性は、これからも時代を超え愛されていくほどの存在だ。

  • 少し深いクロスオーバー作品まで広げたい人
  • ジャズ、ファンク、ソウル、AORの境目を楽しみたい人
SIDE 14 ファンク寄りのグルーヴ名盤

Jeff Beck / 1976 / Epic

Wired

★★★★★

ロックン・ロール畑で育ちながらも、独自の感性で様々な音楽性を吸収し、ベーシストのスタンリー・クラークなどのジャズミュージシャンとのセッションを重ねながら、ジャズ・フュージョン界でも注目を集め、ジミーペイジ、エリック・クラプトンに並ぶ世界三大ギタリストの一人として世界的な成功を収めた。 1976年に発表した「ワイアード」は、ロックとジャズ、フュージョンを融合した作品で、持ち前のギタープレイが冴え渡る好内容だ。特に「come Dancing」は、スラップベースとタイトなドラム、控えめだが随所で冴えるギタープレイが魅力的なファンクナンバーで、ロック、ファンク、フュージョン界などジャンルを跨ぎ、様々な層に影響を与えた名曲である。アルバムタイトル曲の「Led Boots」のような強烈なギタープレイとジャズの融合は、様々なジャンルの要素を受けて成り立つクロスオーバー・ジャズの醍醐味を感じることができる名曲だ。 「Goodbye pork pie Hat」のブルージーで泣きプレイも素晴らしい。ロックの垣根を超えた巨匠によるジャズ・フュージョン名盤の一枚です。

  • 少し深いクロスオーバー作品まで広げたい人
  • ジャズ、ファンク、ソウル、AORの境目を楽しみたい人
SIDE 15 ロック / ビッグバンド / 実験性も含む深掘り

Maynard Ferguson / 1977 / Columbia

Conquistador

★★★★★

1977年に発表されたトランペット奏者のメイナード・ファーガソンによる作品で、サンプリングソースも多数収録されているジャズ・フュージョン名盤の一枚です。 オープニングタイトルはロッキーのテーマである「Gonna Fly Now」を軽快なジャズフュージョンに仕上げ、続く「Mister Mellow」は展開がガラリと変わり、スモーキーな上ネタとベースラインが特徴的なメローチューンで、90年代のShow&AgのNext Level(remix)でDj Premierがサンプリングしたことでも有名となった。タイトル曲の「 」は、長めのイントロの後に続く、ベースラインがファンキーな一曲。全編に渡り70年代後半のフュージョンシーンを象徴とするかのような内容で、ファンキーでメロー、クラシック、実験的な要素は合わさったクロスオーバージャズの集大成です。初めての方にもお薦めなジャズフュージョン名盤の一枚です。

  • 少し深いクロスオーバー作品まで広げたい人
  • ジャズ、ファンク、ソウル、AORの境目を楽しみたい人
SIDE 16 ロック / ビッグバンド / 実験性も含む深掘り

The Brothers Johnson / A&M

Right on time

★★★★★

ブラザース・ジョンソンによるセカンドアルバムで、アメリカのR&Bアルバムチャートで2位を記録した1977 年に発表されたフュージョン名盤作品です。ファーストに続き、今回もクインシー・ジョーンズがプロデューサー、アレンジャーとして参加しています。 クラウン・シティ・ロッカーズのアルバム『The Day After Forever』のアルバムの名曲soulでサンプリングされた「Q」、一度は耳にしたことがあるイントロが印象的で、数々の楽曲に影響を与えた「Strawberry Letter 23」など、 全体を通してイージーリスニング的な要素が強く、ポップスやフュージョン、ジャズ、ソウルといった概念を超えた、誰もが楽しめる音楽性を持つ作品に仕上がっています。初めてのフュージョン作品としてもお薦めです!

  • 少し深いクロスオーバー作品まで広げたい人
  • ジャズ、ファンク、ソウル、AORの境目を楽しみたい人
SIDE 17 ロック / ビッグバンド / 実験性も含む深掘り

Tony Williams / 1979 / CBS

Joy of Flying

★★★★★

60年代にマイルス・デイヴィス・クインテットで活躍していたドラマーのトニー・ウィリアムズの作品で、80年代に差し掛かる1979年に発表されました。日本人にも馴染みが深く、渡辺貞夫や本田竹広の作品にも参加しています。当時の流行りであるイージーリスニング・フュージョン寄りのジャズファンク(jazz funk)が収録されており、跳ねるドラムにスペーシーなキーボードがマッチしたハービーハンコックとの「Hittin’On 6」や「Tony」、リズムを超えたJazzの頂きへと誘うCecil Taylorとの「MORGAN’S MOTION」など、今聴いても新しい発見のある1970年代のジャズ・フュージョン名盤です。

  • 少し深いクロスオーバー作品まで広げたい人
  • ジャズ、ファンク、ソウル、AORの境目を楽しみたい人

First Listen

まず1枚だけ試すなら

フュージョンの入口として聴くなら、Dave Grusinの都会的なピアノ、Wayne Shorterの美しいサックス、Lonnie Liston Smithのメロウで浮遊感のあるピアノを並べて試すと、ジャズ、ソウル、AORへつながる流れが掴みやすくなります。

Summary

まとめ

フュージョンは、ジャズの演奏力とファンク、ソウル、ロックの開放感が同居する音楽です。今回の作品は、メロウに聴けるものから実験性の強いものまで幅があり、ブラックミュージック、AOR、シティポップ、サンプリング文脈にも自然につながります。

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