アダルト・オリエンテッド・ロック、通称AORは、1970年代に登場し、1980年代に人気を誇った音楽のジャンルです。ロックやソウル、フュージョンなど様々な音楽が融合し、スムーズなメロディ、都会的で洗練された雰囲気を纏う音楽性が特徴です。ボビー・コールドウェルやボズ・スキャッグス、シカゴ、フリートウッド・マック、グローヴァー・ワシントン・ジュニアなど、現代のポピュラー音楽の礎として有名なアーティストが多数存在しています。聞きやすく、記憶に残る音楽性は、今日でも多くのリスナーの間で人気があり、ジャンルを跨ぎ様々なアーティストに影響を与えています。今回はそんなAORの魅力に迫る洋楽の名盤をいくつか紹介してみようと思います。
Bobby Caldwell / Evening Scandals
Bobby Caldwell
Evening Scandals
レーベル : T.K. Records
評価 :
Bobby Caldwell はアメリカのシンガーソングライターで、イブニング・スキャンダルは1978年に発表されたデビューアルバムです。このアルバムは、ソウル、ポップ、ジャズ(フュージョン)の影響を受けたAOR界の傑作であり、彼独自のボーカルスタイルとソングライティングの才能が結集しています。「My Flame」で、コールドウェルを代表するスムーズでメロディアス、ソウルフルなバラード曲で、後のブラックミュージックに大きな影響を与えた曲です。ボビー・コールドウェルを語る上で最も有名な曲で、「What You Won’t Do for Love」は、美しいメロディとコールドウェルの滑らかなボーカルが特徴な史上最高のラブソングの1つとして、認知されている大名曲です。
アルバム全体を通して、伸びやかで洗練されたコールドウェルの声は際立っており、各曲にソウルフルでエモーショナルな質感を与えています。都会的で時代を超えたアルバムであり、クラシック・ソウル・ミュージックのファンはもちろん、ジャンルレスに音楽を愛する全ての方に聞いていただきたいAOR名盤の一枚です。
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