MPCを使用することで王道のHIPHOPトラックを作成することが出来ます。
基本的にはサンプリングがメインのループミュージックですが、
作り方は千差万別です。
今回はMPCなどのサンプラーを使用したHIPHOPトラックの作成方法をお伝えします。
実現に必要な環境
- MPC(MPC2000やMPC1000)
- PC
- DAW(GarageBandやAbleton liveなど)
- オーディオインターフェイス
実現方法① MPC自体のシーケンスでトラックを作成する
- サンプリングが可能なハード機材のシーケンスでoverdub(サンプリング音源の重ね取り)を繰り返し、実機でトラック自体を作成します。
- 作成した音源はMPC自体のLINE OUTからオーディオインターフェイスに接続してPCに取り込みます。
- PCに取り込む際にはDAWを立ち上げ、オーディオ音源としてステレオで録音します。
※DAWは無料なもので構いませんが、実際にオーディオファイルとしてエクスポート(書き出し)ができる機能を予め備えているDAWを使用してください。
例 GarageBand Studio one Ableton live liteなど
基本的には無料のどのDAWもエクスポートできる機能を兼ね備えているので心配する必要はありません。
無料で使用できるDAWのご紹介


実現方法② DAW内のシーケンスでトラックを作成する
DAWには取り込んだ音源をサンプリングすることができる機能が付いているものもあり、中でも一番有名で簡単にDAW内でサンプリングすることできるツールがAbleton liveの「simpler」と呼ばれる機能です。iTunesの音源やオーディオファイルを取り込むことが可能で簡単にチョップ・アサインが可能です。
実現方法②のパターンの場合、MPCは基本的にMIDIコントローラーとして使用しますので各パットに自動的にチョップした音源が割り当てられます。
※MPC2000のようなハード機材を使用する場合、MPC2000側でMIDIを選択する必要があります。選択部分に関してはお持ちの説明書、または製品情報をご確認ください。
※アサインとは
細かく複数に分割したサンプリング音源を、パッドに割り当てる行為のこと
※チョップとは
サンプリング音源を細かく分割すること
実現方法②の場合、DAW内のシーケンスで直接録音することが出来ますので、オーディオインターフェイスを通して録音する必要はありません。
まとめ
実現方法②の方が、MIDIコントローラーとPC、DAWさえあれば費用を抑えることができ、簡単に始めることが出来ますが、MPC2000に代表されるようなハード機材の独特なフィルターを通した音源で作曲するのはDAWでは得難い表現手段かと思います。どちらも方法も習得し、場面に応じた使い分けができれば良きサンプリングライフ・DTMライフを送れるのではないかと思います。どなたかの作曲手段のご参考になれば幸いです。
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