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【漆黒のJAZZとRARE GROOVE】Black Jazz Records名盤5選

ジャズファンク、ソウル、スピリチュアルジャズ、フリージャズ、レアグルーヴを掘り進めると、やがて底知れない黒いグルーヴへ行き着きます。その重要な源流のひとつがBlack Jazz Recordsです。Gene Russellのもとに集まったミュージシャンたちは、崇高で自由な即興性と、ソウルフルなメロディ、ファンクの強靭なリズムを独自のバランスで融合しました。Doug Carn、Kellee Patterson、The Awakening、Calvin Keysらが残した作品は、失われた名盤として再発見され、現在のジャズやビートミュージックにも影響を与え続けています。今回は、レーベルの深さを味わえる5枚を紹介します。

Listening Points

聴きどころ

01 スピリチュアルジャズの崇高さと、ソウルやファンクに根差した黒いグルーヴ
02 フリーな即興性を保ちながら、耳に残るメロディを失わない演奏
03 レアグルーヴやサンプリングの視点から何度でも発見できる濃密なカタログ

Black Jazzの音楽は、ひとつのジャンルに収まりません。Coltrane以降の精神性を受け継ぐサックス、深くうねるベースとドラム、オルガンやエレクトリックピアノ、ソウルフルなヴォーカルが重なり、自由でありながら身体を動かすグルーヴを生み出します。ジャズとして聴き込むことも、レアグルーヴとして直感的に楽しむこともできる。その両面性が、時代を越えて支持される理由です。

Album List

名盤一覧

SIDE 01 自由と祈り、ファンクネスがひとつになるレーベル屈指の傑作

Doug Carn featuring the Voice of Jean Carn / 1973 / Black Jazz

Revelation

★★★★★

Doug CarnがJean Carnのヴォーカルを迎え、1973年に発表したBlack Jazzでの傑作です。「God Is One」のスピリチュアルな幕開けから、ファンキーで崇高な「Power and Glory」へ進む流れには、このレーベルが持つ自由さとブラックネスが凝縮されています。 John Coltraneの「Naima」は、Jean Carnの美しく伸びる歌声によって新たな魂を吹き込まれたカバー。ほかにもMcCoy Tyner「Contemplation」などを取り上げながら、Doug Carnのオルガンと編曲が作品全体をひとつの精神的な旅へまとめています。豊かという言葉だけでは足りない、黒く美しいグルーヴを全編で味わえる一枚です。

  • Black Jazz Recordsを代表する一枚から聴きたい人
  • Jean Carnのソウルフルなヴォーカルが好きな人
  • 祈りの感覚と強いジャズファンクを同時に味わいたい人
SIDE 02 Coltraneの精神を受け継ぐ奔放なサックスと熱い即興

Rudolph Johnson / 1973 / Black Jazz

The Second Coming

★★★★★

Rudolph Johnsonが1973年に発表した、Black Jazzでの第2作です。Coltraneを思わせるサックスが縦横無尽に駆け巡り、オープニングの「The Traveler」から熱のこもったオーセンティックなジャズを展開します。 「Time and Space」は端正なジャズを土台にしながら、洒落たムードとグルーヴを備えた一曲。「The Highest Pleasure」ではスピリチュアルジャズの精神性とブラックネスが高い次元で融合します。タイトル曲「The Second Coming」まで、Kirk Lightseyらとのアンサンブルが生む自由な即興と張り詰めた空気が途切れません。

  • John Coltraneの流れを汲むサックスが好きな人
  • 熱量の高いフリーな即興演奏を聴きたい人
  • オーセンティックなジャズと黒いグルーヴを求める人
SIDE 03 シルキーな歌声とメロウグルーヴが光るヴォーカル名盤

Kellee Patterson / 1973 / Black Jazz

Maiden Voyage

★★★★★

Kellee Pattersonが1973年に発表したデビューアルバムです。Black Jazzの中でも異彩を放つヴォーカル作品で、「Magic Wand of Love」は印象的なイントロから想像できないほど美しく伸びやかな歌声に魅了される伝説的なメロウトラックです。 「Don't Misunderstand」は深夜に似合うシルキーな質感を持ち、「See You Later」は柔らかなリズムで進むソフトなジャズファンク。Herbie Hancockの名曲を歌ものとして解釈したタイトル曲「Maiden Voyage」も含め、レーベルのレアグルーヴ的な魅力を凝縮しています。

  • 女性ヴォーカルからBlack Jazzへ入りたい人
  • 夜に似合うシルキーでメロウな作品を探している人
  • フリーソウルとソフトなジャズファンクが好きな人
SIDE 04 メロウなギターと強靭なリズムが交差するジャズファンク名盤

Calvin Keys / 1974 / Black Jazz

Proceed with Caution!

★★★★★

ジャズギタリストCalvin Keysが1974年に発表した作品です。全編を通してファンキーでスピリチュアルな空気が流れ、美しいギターの音色を余すことなく味わえます。 タイトル曲「Proceed with Caution!」は、ジャズギターの温かな音色を軸に、メロウさと黒さが共存するスピリチュアルナンバー。「Aunt Lovey」は深いベースとドラムの上でギターがしなやかに動く、文句なしのジャズファンクです。Henry Franklin、Kirk Lightsey、Leon “Ndugu” Chanclerらとの精緻な演奏も聴きどころです。

  • ジャズギターを軸にBlack Jazzを聴きたい人
  • メロウさとファンクネスの両方を求める人
  • タイトなリズム隊と緻密なアレンジが好きな人
SIDE 05 シカゴの前衛性とソウルジャズが溶け合う奇跡的なアンサンブル

The Awakening / 1972 / Black Jazz

Hear, Sense and Feel

★★★★★

The Awakeningが1972年に発表したデビューアルバムです。Black Jazzで作品を残した唯一のグループで、シカゴのAACMにつながる前衛性と、Young-Holt Unlimited周辺のリズム重視のソウルジャズがひとつのアンサンブルに結びついています。 不穏な導入から崇高なスピリチュアルジャズへ進み、「When Will It Ever End」では果てしなくメロウで黒いグルーヴを展開。「Jupiter」は壮大な景色を描く自由なジャズナンバーです。フリージャズ、ファンク、メロウネス、オーセンティックなジャズを横断しながら、何ひとつ流れを損なわない奇跡的な一枚です。

  • Black Jazzを語るうえで欠かせないグループ作品を聴きたい人
  • AACM周辺の前衛性とソウルジャズの接点に惹かれる人
  • フリージャズ、ファンク、メロウネスを一枚で味わいたい人

First Listen

まず1曲だけ試すなら

レーベルの精神性とヴォーカルの融合ならDoug Carn、メロウな入口ならKellee Patterson、アンサンブルの深さならThe Awakeningがおすすめです。

Summary

まとめ

Black Jazz Recordsの作品には、フリーな即興、スピリチュアルな祈り、ソウルの歌心、ファンクの肉体性が同時に息づいています。Doug CarnとKellee Pattersonでヴォーカルとメロディの豊かさを知り、Rudolph JohnsonとCalvin Keysで個の演奏力を味わい、The Awakeningで集団即興の深さへ進む。どこから入っても、70年代のジャズが持っていた自由とブラックネスに触れられます。レアグルーヴやサンプリングの文脈だけに留まらない、何度でも聴き返す価値のある5枚です。

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