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【JAZZ FUNK / FUSIONの宝庫】CTI Records名盤5選

CTI Recordsは、ジャズの高度な演奏力と、ファンク、ソウル、ロック、クラシック、映画音楽の感覚をひとつのサウンドへまとめた、70年代クロスオーバージャズを代表するレーベルです。大衆的で聴きやすい一方、リズムとアレンジは緻密で、後のヒップホップやR&Bに引用されたサンプリングソースも数多く残しています。Creed TaylorのプロデュースとRudy Van Gelderの録音のもと、George Benson、Bob James、Freddie Hubbard、Grover Washington Jr.、Deodatoら時代を代表する奏者が名演を残しました。ここでは傘下レーベルKuduの作品を含め、CTIサウンドの黒さ、洗練、実験性を味わえる5枚を紹介します。

Listening Points

聴きどころ

01 ジャズの即興性と、ファンクやソウルに根差した黒いリズムが共存する
02 ストリングスやクラシック、映画音楽の感覚を取り込んだ緻密なアレンジ
03 リスニングミュージックとして聴きやすく、サンプリングソースとしても奥深い

CTIの作品には、卓越したプレイヤーによる正確で密度の高い演奏と、耳に残るメロディが同居しています。エレクトリックピアノ、ギター、ホーン、ストリングス、パーカッションが立体的に配置され、ジャズファンクの強いグルーヴからメロウなソウルジャズまで一枚の中で行き来します。難解さに寄りすぎず、それでも細部まで聴き込める。このバランスこそがCTIとKuduの大きな魅力です。

Album List

名盤一覧

SIDE 01 流麗なサックスと濃密なリズムが交差するCTI名盤

Joe Farrell / 1972 / CTI

Outback

★★★★★

サックス奏者Joe Farrellが、1971年の録音を経て1972年に発表したCTI作品です。ドラムにElvin Jones、ピアノとエレクトリックピアノにChick Corea、ベースにBuster Williams、パーカッションにAirto Moreiraという強力な布陣が参加しています。 タイトル曲「Outback」は、深くうねるベースと控えめながらタイトなドラムの上を、Joe Farrellの流麗なフルートとサックスが進む一曲。濃密なジャズの緊張感と、CTIらしい洒落たムードが共存しています。「Sound Down」ではファンキーな導入から軽快に展開し、オーセンティックなジャズのプレイも存分に楽しめます。音はもちろん、印象的なジャケットまで含めて手元に置きたくなる名盤です。

  • サックスを軸にCTIサウンドへ入りたい人
  • Elvin JonesとChick Coreaの参加作を探している人
  • 濃密なモーダルジャズと黒いリズムの両方を聴きたい人
SIDE 02 ギターで味わうKudu流クロスオーバージャズ

Eric Gale / 1973 / Kudu

Forecast

★★★★★

1973年に発表されたギタリストEric GaleのKudu作品です。Roberta Flackで知られる「Killing Me Softly with His Song」を柔らかなギターで解釈しながら、ファンキーな「Cleopatra」、哀愁を帯びたギターとレゲエ調のリズムが心地よい「Dindi」、浮遊感のあるエレクトリックピアノが印象的なタイトル曲「Forecast」まで、多彩な表情を聴かせます。 フュージョン、ファンク、ジャズ、ソウルが自然に混ざり合い、ギターの歌心とリズムの黒さを同時に味わえる一枚。Kudu/CTI系クロスオーバージャズの王道を知るうえで外せません。

  • ソウルフルなジャズギターが好きな人
  • Kuduのファンキーでメロウな作品を聴きたい人
  • レゲエやソウルを横断するクロスオーバー感を求める人
SIDE 03 クラシックとジャズファンクを大胆に接続した傑作

Deodato / 1973 / CTI

Deodato 2

★★★★★

ブラジル出身のアレンジャー/キーボード奏者Deodatoが1973年に発表したCTI第2作です。黒いイントロからストリングスと映画音楽のようなスケールへ広がる「Pavane for a Dead Princess」、切れ味鋭いリズムとキーボードが疾走する「Super Strut」、現代的なファンクネスを備えた「Skyscrapers」など、色褪せない名曲が並びます。 「Rhapsody in Blue」ではGershwinの楽曲をファンキーなリズムへ置き換え、前作『Prelude』の流れを受け継ぐ壮大なアレンジを展開。実験性とポップな聴きやすさを高い次元で両立した、Deodato黄金期の一枚です。

  • ファンキーなキーボードと大編成アレンジが好きな人
  • クラシックを大胆に再構築した音楽を聴きたい人
  • Super StrutからCTIへ入りたい人
SIDE 04 CTI入門の筆頭に挙げたいクロスオーバー名盤

Deodato / 1973 / CTI

Prelude

★★★★★

CTIを代表するアレンジャーDeodatoが、1972年の録音を経て1973年に発表したCTIでの初リーダー作です。Richard Straussの交響詩をファンキーに再構築した「Also sprach Zarathustra (2001)」は、映画『2001年宇宙の旅』で広く知られたテーマを、黒いジャズファンクへ変貌させた代表曲。クラシック、ロック、ジャズ、ファンク、映画音楽の要素が大胆に融合しています。 「September 13」は、印象的なドラムの導入から進むミディアムテンポのジャズファンク。緻密なアレンジと強烈なグルーヴ、聴きやすいメロディが揃った、CTIの入口として最適な一枚です。

  • 最初の一枚としてCTIの代表作を聴きたい人
  • ジャズ、ファンク、ロック、クラシックの融合に惹かれる人
  • サンプリング感覚で印象的なブレイクを掘りたい人
SIDE 05 ソウルとジャズファンクが深く溶け合うKudu名盤

Esther Phillips / 1972 / Kudu

From a Whisper to a Scream

★★★★★

CTI傘下のKuduから1972年に発表されたEsther Phillipsの名盤です。Gil Scott-Heron作「Home Is Where the Hatred Is」は、タイトなファンクネスとメロウな陰影を持つミディアムナンバー。「To Lay Down Beside You」では、ソウルの温度感をクロスオーバージャズの洗練されたアレンジで包み込んでいます。 「That's All Right with Me」は、Mobb Deep「Give Up the Goods (Just Step)」でQ-Tipが使用したサンプリングソースとしても知られる一曲。Esther Phillipsの深い表現力とKuduらしいブラックネスが結びついた、ヴォーカル系CTI作品を知るための重要作です。

  • ヴォーカル作品からKuduの世界へ入りたい人
  • ソウル、ファンク、ジャズの境界を越える歌を聴きたい人
  • ヒップホップのサンプリングソースを掘りたい人

First Listen

まず1曲だけ試すなら

CTIらしい大編成の高揚感ならDeodato「Also sprach Zarathustra」、黒いグルーヴなら「Super Strut」、ソウル側から入るならEsther Phillips「To Lay Down Beside You」がおすすめです。いずれもYouTubeのTopic音源で試聴できます。

Summary

まとめ

CTIとKuduの作品は、ジャズの技術と自由さを保ちながら、ファンク、ソウル、ロック、クラシック、映画音楽の魅力を広く取り込んでいます。緻密なのに聴きやすく、何度聴いても新しい音が見つかる。その奥行きが、70年代の録音を現在のリスナーやビートメイカーへつなぎ続けています。まずはDeodatoの2作品でCTIのスケール感を掴み、Joe FarrellとEric Galeで演奏の深さを、Esther PhillipsでKuduのソウルフルな側面を味わってみてください。

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