アフロビートは、ナイジェリアを起源とするアフリカ音楽の一つで、1960年代後半から1970年代にかけて伝説的なミュージシャンである Fela Kutiがその創始者として認知されています。アフロビートの音楽は、ジャズやファンクなどを組み合わせた質の高い演奏力と自由なリズムが特徴的で、社会的・政治的な作風も多く持ち合わせています。
1970年代のフェラ・クティによるExpensive Shitの作品のように、非常に緻密で力強いリズムは、大きなインスピレーションを与える原動力として、現代のブラックミュージックの根底に大きな影響を与えている音楽性が魅力です。今回はそんな時代を超えた音楽性を持つアフロビートでいくつか楽曲を紹介してみたいと思います。
Fela Kuti , Africa 70 / Expensive Shit
Fela Kuti , Africa 70
Expensive Shit
レーベル : Sounds Workshop
評価 :
「エクスペンシブ・シット」は、1975年にナイジェリアの黒人解放活動家、Fela Kuti によって発表されたアルバムです。このアルバムは、伝統的なアフリカ音楽、ジャズ、ファンクの融合に加え、政治的な歌詞が強いことも特徴です。タイトル曲の「エクスペンシブ・シット」は、総勢10名以上ものAfrica 70 bandが生み出す重厚で複雑な中毒性のあるリズムを生み出し、Fela Kuti の音楽を象徴するエレピも映える13分の長編作だ。ジャンルレスな演奏で飽きのこない展開が素晴らしい。「Water No Get Enemy」は、現代でも多くの影響を与える楽曲の一つで、pete rockを中心とする様々なアーティストからサンプリングの対象として用いられるほどの人気でファンキーでスムースなナンバーだ。アルバム全体を通して、Fela Kuti が放つ政治的な歌詞が際立ち、アフリカのリズムにジャズやファンクの影響を加えた、Fela Kuti 独特の音楽性を示すクラシックアルバムです。ジャンルレスに愛されるアフロビート名盤の一枚です。
【商品紹介】
Ebo Taylor / love and death
Ebo Taylor
love and death
レーベル : strut
評価 :
「love and death 」は、ガーナ出身のミュージシャン、イーボ・テイラーによる2010年のアルバムです。このアルバムは、ガーナの伝統的なハイライフ・リズム、アフロビート、ファンクが融合し、非常にファンキーな内容となっています。中毒性のある鍵盤の音色とキャッチーなホーンが特徴的な「african woman」、疾走感あふれる中にイーボ・テイラーのソウルフルなヴォーカルが映える、メロディアスでファンキーなタイトル曲の「love and death 」など、アルバム全体を通して、Ebo Taylorのギタープレイは際立った特徴で、各曲に表現力豊かなアレンジを加えています。ソウルフルなホーン隊のキャッチーなリフが、楽曲に深さと複雑さを加えています。ガーナを代表する巨匠のアフロビート名盤としてふさわしい一枚です。
Santrofi / Alewa
Santrofi
Alewa
レーベル : out here
評価 :
「Alewa」は、Santrofiによる2020年のアルバムです。このアルバムは、伝統的なハイライフ音楽とファンクなどの音楽を融合させ、70年代辺りの雰囲気も併せ持つ現代版のアフロビートを構築しています。タイトルトラックの「Alewa」は、効果的に使用された美しいギターの音色とホーンの厚みがメロディアスで、「kwaa kwaa」はベースがゴキゲンなファンキーなアフロビートに仕上がっています。70年代直系のサウンドでありながら陽気で楽しいファンキーなガーナ産アフロビートを満喫できます!
【商品紹介】
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