Groove Shinin' Music Guide

Hiphop producer - J Dilla a.k.a Jay Dee(ジェイ・ディラ)

90年代から活動を開始し、The Pharcydeの「Runnin」やA tribe called questへの「The Ummah」名義での楽曲提供、完成度の高さから今でも評価の高い作品Slum Village(スラム・ヴィレッジ)名義での『Fantastic Vol.1』、『Fantastic Vol.2』のリリース、The Soulquarians(The Rootsのドラマー?uestlove、ディアンジェロ、James Poyserらと共に結成したプロダクションチーム)名義でのCommonやErykah Badu、Talib Kweliらへの多岐に渡る楽曲提供で、一躍新人プロデューサーとしてデトロイトのみならずアメリカ全土に広く知れ渡る存在となった。 またソロ・アーティストとして、2001年に発表されたシングル「Fuck The Police」を皮切りに、ファーストアルバム『Welcome 2 Detroit』をイギリスのインディーレーベルBBEから〈Beat Generationシリーズ〉リリースした。 2006年生前最後に発表された「DONUTS」は、今でもサンプリングミュージックの美学が詰め込まれた傑作として名高く、死後に発表された『The Shining』もHIPHOPミュージックの金字塔として今でも語り継がれている名盤を残している。 類い稀な病気により32歳という若さで亡くなったJ Dilla a.k.a Jay Deeだが、サンプリングとMPCを中心としたサウンドプロダクションは、現代のブラックミュージックに計り知れない影響を与えた。

Listening Points

聴きどころ

J Dillaは90年代から活動を始め、The Pharcyde「Runnin’」、A Tribe Called QuestへのThe Ummah名義での楽曲提供、Slum Village名義での『Fantastic Vol.1』『Fantastic Vol.2』、The SoulquariansとしてCommon、Erykah Badu、Talib Kweliらへの楽曲提供などで評価を高めたプロデューサーです。MPCとサンプリングを中心としたサウンドプロダクションは、現代のHipHop、R&B、Neo Soul、Lo-fi Hiphopに大きな影響を与えました。

Album List

名盤一覧

SIDE 01 サンプリングビーツの経典

J Dilla / 2006 / Stones Throw

Donuts

★★★★★

全てのブラックミュージックリスナーに贈るJ Dillaからの生前最後のアルバムで、ソウルやファンク、ロック、ジャズなど様々な音楽愛に溢れた、J Dillaの再構築したビートが最先端でソウルフルなサンプリングビート集となっている。 非の打ち所がないがないビート上に、ソウルフルなサンプリングがヒップホップミュージックの新しい境地を開拓した。それまでもネタを活かしたソウルネタは存在していたが、ここまでネタを活かしつつソウルフルなビートを構築したビートメーカーはいなかったのではないだろうか。Jackson5の「All I Do Is Think Of You」をサンプリングした「Time : The Donuts Of The Heart」は、サンプリングネタを活かしたj diilaのセンスが光るメローでチルな楽曲で、これ一枚まで買う必要がある名盤だが、他にも kool and the gangの「Fruitsman」をサンプリングしたThe Diff’renceやEddie kendricksの「People… Move on」を使用したPeopleなど聞き応えバッチリな内容になっている。カニエ・ウェストようなレジェンド的プロデューサーでも賞賛を惜しまない才能の持ち主で、ヒップホップ史上最高と謳われるビートメーカーの真髄を十分堪能できる内容になっています。まだ聞いたことのないリスナーや若い世代にはサンプリングビーツの経典として是非必聴していただきたい。

  • J Dillaを代表作から知りたい人
  • ソウルやファンクを再構築したビートが好きな人
  • サンプリングビーツの美学をアルバム単位で聴きたい人
SIDE 02 死後に完成されたソウルフルな遺作

J Dilla / 2006 / BBE

The Shining

★★★★★

故J Dilla の遺作で、死後に盟友Karriem Riggins によって仕上げられたという本作は、生前最後のアルバム「Donuts」直系のソウルフルなネタ使いが素晴らしく、特にso far to goの「DON’T SAY GOODNIGHT」 ISLEY BROTHERSネタ使いが秀逸。ファンキーなドラムに絶妙なサンプリングセンスとシンセサイザー、生楽器を駆使して作られた本作は、他のHIPHOPアルバムとは一線を画すほど軽くHIPHOPの枠を超え、往年のfunk,soul,jazzといったような音楽が持つアナログ感やグルーブ感を纏わせながら、年月を超え、これからも聞き伝えられていく名盤。全曲間違いないHIPHOPアルバムの傑作。

  • Donutsの次にJ Dillaを深掘りしたい人
  • ファンク、ソウル、ジャズのグルーヴが好きな人
  • J Dillaの楽曲制作の幅を知りたい人
SIDE 03 浮遊感あるメロウなJ Dillaワーク

Slum Village / 2000 / BARAK

Fantastic Vol.2

★★★★★

デトロイト出身のアメリカのヒップホップグループで、プロデューサーのJ Dillaが在籍していたことでも知られています。日本人トラックメイカーのEVISBEATSの曲『ゆれる feat. 田我流』のMVの中でチラと出てきたのも記憶に新しい。「Climax (Girl Sh**)」や「Untitled / Fantastic」、「Players」、「Get Dis Money」のような浮遊感漂うメロー&チルアウトなトラックが多く、アルバムを通して非常に聞きやすいです。豊かなリズムと類い稀なサンプリングセンス、メロディーセンス、ベースラインなどどこを取っても超一流で、この作品でも簡単にヒップホップの枠を超えてしまっているJ Dillaワークには脱帽です。。全ミュージックラバー必聴の一枚で、これを聞かずしてHIPHOPは語れません。とりあえず聞きましょう!

  • Slum VillageからJ Dillaを知りたい人
  • メロウでチルアウトなHipHopが好きな人
  • デトロイトHipHopの浮遊感を味わいたい人
SIDE 04 J Dillaビートを受け継ぐ弟Illa Jの作品

Illa J / 2008 / DELICIOUS VINYL

Yancey Boys

★★★★★

J Dillaが在籍した全盛期のslumvillage直系のサウンドメイキングで、実の弟のilla Jの作品で、全曲J Dilla aka Jay deeのプロデュース。loーfiサウンドが流行る昨今でnujabesのようなアーティストが好きな方は必聴な内容です。pillowでいてspacy、mellowでjazzyな音色に溢れ、バイブスとタイトなドラムが昼夜問わずバッチリな内容に仕上がっています。このビート音源はj dillaが90年代に作成した音源とも言われており、先見の音楽性は現代の今でも最先端でオーセンティックなヒップホップビートそのものです。

  • Slum Village直系のサウンドが好きな人
  • Lo-fiやNujabes周辺のチルな質感も好きな人
  • J Dillaの未発表ビートや系譜を追いたい人

First Listen

まず1曲だけ試すなら

J Dillaの音源を雰囲気をつかむなら、DONUTS, Shining, Slum Village|Fantastic Vol.2がおすすめです。サンプリング愛に溢れた楽曲の数々を堪能できます。

Summary

まとめ

J Dillaは、サンプリングとMPCを中心にしながら、HipHop、Soul、Funk、Jazz、Neo Soulを横断するビートの美学を作り上げたプロデューサーです。まずは『Donuts』でサンプリングビーツの核心を掴み、『The Shining』で楽曲としての広がりを聴き、Slum VillageやIlla Jの作品へ進むと、J Dillaが残した音楽的な影響の大きさが見えやすくなります。

Related Topics

J Dillaのビートから広げる関連ガイド

共同制作したMC、感覚の近いビートメイカー、サンプリング文化へ進めます。