Listening Points
聴きどころ
Madlibは、サンプリング、ジャズ、ソウル、ファンク、レアグルーヴを自分の感覚で組み替えるプロデューサーです。Madvillainのようなアンダーグラウンドヒップホップから、Blue Note音源を再構築した作品、J Dillaへの追悼作、別名義でのジャズ作品まで、作品ごとに入口が変わります。まずは代表作から聴くと、ビートの荒さ、音の黒さ、ループの中にあるずれた美しさが掴みやすくなります。
Album List
名盤一覧
Madvillainy
Madlib(マッドリブ)とMF Doom(MFドゥーム)の2人の天才/奇才によって共作された2004年を代表するアンダーグラウンドヒップホップで、当時の鋭く早すぎる感性から生み出された本作は、2021年になっても時代の最先端にあり、オリジナルのレコードは数万単位で取引されるほど今なお人気が高い一枚だ。illestな感覚の変態的なビートと刻まれたサンプリングソースからなる珠玉の音源の数々は、90年代のHIPHOPの流れをしかと受け継ぎつつも、Madlib(マッドリブ)とMF Doom(MFドゥーム)という2人の独自のフィルターを通し、未だ誰も到達し得ないHIPHOPミュージックの高みへと到達している。今なお永遠のマスターピースとして語り継がれている一枚。
Shades of Blue : Madlib Invades Blue Note
過去Blue Note音源のサンプリング権限を全て与えられ、イントロ、アウトロを含め16曲のHIPHOP BEATS集。当然、名門レーベルBlue Noteから出されたヒップホッププロデューサーのMADLIBの作品です。 bobby hutchersonの「montara」やロニー・フォスターの「Mystic Brew」、bobbi humphreyの「please set me at ease 」などの楽曲をサンプリングし、優れた原曲の音楽性を残しつつ、MADLIB独特のフィルターで再調理した楽曲達は、サンプリングビーツのバイブルとして相応しく、発売から十数年経った今でも輝きを失わず様々なアーティストに影響を与えて続けています。
Beat Konducta, Vol. 5-6: Dil Cosby & Dil Withers Suite
Beat Konducta名義のmadlib(マッドリブ)の作品で、生前最後のアルバムである故JDILLAの「donuts」に対する敬愛の念を込めた全42曲の追悼アルバム。全編を通してJ Dillaライクなフィーリングを感じ取ることができ、メロウでソウルフルなサンプリングベースのループミュージックを聞くことができる。生前の同志であり、通ずる感覚を持つ者だけにしか作ることが出来ない極上のヒップホップだ。bill cosbyとbill withersをもじった変名もユニークで面白い。ジャケットのセンスも◎。
Stevie
Madlibの別の名義での作品で、その名の通りジャズクインテットををたった1人でこなしている。Madlibのスティービー・ワンダーの楽曲をカバーしたJAZZ・SOUL路線の作品。スティーヴィー・ワンダーのカバーやフリージャズ、ジャズファンク、ヒップホップなどのニュアンスもあり、生音を中心にサンプラーや電子機器をを駆使して作られた作品は、オリジナルなstevie wonderの楽曲の質感を残しつつ、マッドリブ独自のフィルターを通した黒いファンクネスが続く。
First Listen
まず1曲だけ試すなら
Madlibの入口として、Madvillainの鋭いビート、Blue Note音源を再構築したジャズ感、J Dillaへの敬意が滲むメロウなループから触れると流れが掴みやすいです。
Madvillain - Meat GrinderをYouTubeで試聴する
Madlib - Slim's ReturnをYouTubeで試聴する
Madlib - For My Mans (Prelude)をYouTubeで試聴する
Summary
まとめ
Madlibは、ヒップホップの枠だけでなく、ジャズ、ソウル、ファンク、レアグルーヴを横断して聴くと魅力がより見えます。まずは『Madvillainy』で鋭いビート感を掴み、『Shades of Blue』でジャズとの接続を聴き、『Beat Konducta』でJ Dilla周辺の文脈に進むと流れがわかりやすいです。別名義のYesterday's New Quintetまで触れると、Madlibが単なるビートメイカーではなく、音楽全体を再構築するコンダクターなんだと理解できるでしょう。
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Madlibから広げるサンプリングとジャズ
感覚の近いビートメイカー、ジャズを取り込んだ名盤、制作文化へ進めます。
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