アンダーソン・パークは、メジャー、アンダーグラウンド構わず引っ張りだこのミュージシャンでドラムを始めキーボード、ギター、ベースなどの楽器を操り、シンガー、音楽プロデューサとしての側面もある人気者のマルチプレーヤーで、ドクター・ドレー(Dr. Dre)やkendrick lamer、stones throw周りのアーティストとも親交が深い。胸にはスティービーワンダーの刺青を入れているとこからもブラックミュージックへの愛が溢れんばかりのバイブスで、躍動感溢れるドラムや演奏は70年代のソウルミュージックやファンクミュージックの延長線上で、それをただHIPHOPで体現しているに過ぎないように私の目には映る。最近ではThe free nationalsでの活動やブルーノマーズとのユニットであるsilk sonicでのドラマーとシンガーとしての活躍で一躍スーパースターの座に踊り出ている。1stアルバムから今までも発表しているアルバムのジャケットもアート性が高い。今後の活躍も期待したい注目のアーティストだ。2021年度の音楽作品を対象にした2022年のグラミー賞では、シルクソニック名義で最優秀レコード賞を受賞した。
Anderson .Paak|venice
Anderson .Paak
venice
レーベル : Steel Wool
評価 :
2014年に発表されたアンダーソンパークの1stアルバムで、最先端のリズムと表現が詰め込まれたブラックミュージックの行く末を新たに提示した作品。HIPHOPやR&B、ロック、エレクトロニカ、ソウル、ファンク、ジャズといった音楽性を自身で昇華させ、POPさを持ち合わせるがアンダーグラウンドの側面もあり、緻密なリズムとグルーブは世界最先端で、オルタナティブで実験的なサウンドが豊富に詰め込まれている。Who Can I Run To / The Jones Girlsのをサンプリングした「might be」などHIPHOPマナーに沿った楽曲も充実した内容だ。
【商品紹介】
Anderson .Paak|Malibu
Anderson .Paak
venice
レーベル : Steel Wool
評価 :
アンダーソンパークの2ndアルバムで、The GameやTalib kweli、The free nationalsやScHoolboy Q、BJ the Chicago kidなど豪華メンツが客演として参加している。
プロデューサー陣もとんでもなく豪華で、9th Wonderを筆頭にMadlib、Hi-tek、Chris Dave and the Drumhedz & Robert Grasperまでも参加している。ブラックミュージック界の重鎮がこぞって参加した話題作で、アンダーソン・パーク自身の才能の高さが浮き彫りになった。
注目はシングルカットされたScHoolboy Qとの「Am I Wrong」で、踊り明かしたくなるほどファンキーでフロアライクなダンスクラシックだ。
【商品紹介】
Anderson .Paak|Oxnard
Anderson .Paak
Oxnard
レーベル : Aftermath
評価 :
2018年に発表されたAnderson .Paakの3rd アルバムで、まるでブラックスプロイテーション(Blaxploitation)のムービーサントラのような作品。アイザックヘイズ(issac hayes)のtheme from shaftを彷彿とさせる尺八のような笛音が特徴的なThe chase、ケンドリックラマー(kendrick lamer)とDr.Dre(ドクタードレー)参加のキャッチーでグルーヴィなTints、snoop dogg(スヌープ・ドッグ)参加のmellowなニュークラシックのanywhereなどwestside勢の完全援護を受けて制作された稀に見る完成度のHIPHOPのアルバムが誕生した。他にもJ.coleやQ-tip、BJ the Chicago kidなどが参加しており、全曲捨て曲無しの仕上がりになっている。今後もアンダーソン・パークの活躍から目が離せないだろう。
【商品紹介】
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