Listening Points
聴きどころ
映画8mileの魅力は、Eminem本人の「Lose Yourself」だけではありません。劇中には90年代HIPHOPの濃い空気を持つ楽曲が使われていて、ラップバトルの緊張感やストリートのざらつきが音の面からも伝わってきます。今回は元記事で紹介されている楽曲のいくつかを、映画の場面とHIPHOPクラシックとしての聴きどころが分かるようにご紹介していきます。
Album List
名盤一覧
Next Level
パパドックに挑むラップバトル一曲目で使用された楽曲で 1995年にDITCのshowbiz&AZによるユニットで作成された楽曲をgangstarrのDj Premierがリミックスした曲です。 DJ Premierらしいタイトなドラムとチョップしたサンプリングソースの間が絶妙な男気あるトラックに仕上がっています。サビ部分のDj Premierのスクラッチのハメ具合も最高です。元ネタのMaynard Ferghusonはジャズ・トランペット奏者で、サンプリングネタはアルバム「Conquistador」の「Mister Mellow 」という楽曲を使用しています。
Last Dayz
パパドックに挑むラップバトル2曲目で使用された曲で 1995年に発売された「All We Got Iz Us」からのシングル曲です。 サンプリングネタはBob James&Earl Klughの「Love Lips」をサンプリングした楽曲で、タイトなドラムとnoizyな上ネタ、声ネタがバッチリハマったHIPHOPクラシックです。NYクイーンズを拠点に活動するグループで、見た目同様に黒く、シャウトも混じるハードコアな楽曲が多めです。
Shook Ones pt.2
パパドック戦 ラップバトル3曲目で使用された曲で アルバムThe Infamousからのシングルカットです。 NYクイーンズ拠点として活動するハードコアラップの長Mobb Deepによる楽曲で、 当時のストリートの危ない情景を想起させられるタイトで不穏な雰囲気が特徴的です。 サンプリングはHerbie HancockのJessicaという曲のピアノループを速度遅めて使っているようです。今でもHIPHOPのお手本のような曲で、未来永劫聞き継がれていくような名曲です。
First Listen
まず1曲だけ試すなら
まず1曲だけ聴くなら、Mobb Deep「Shook Ones pt.2」がおすすめで、当時と映画の雰囲気を掴めます。映画8mileの印象的なラップバトルの空気と、90年代NYハードコアHIPHOPの不穏な質感が重なっていて、作品のテンションを音だけでも感じ取りやすい1曲です。
Summary
まとめ
8mileはHIPHOP映画としての知名度が高いだけでなく、使われている楽曲から90年代HIPHOPの魅力を掘れる作品でもあります。Showbiz & A.G.、Onyx、Mobb Deepの楽曲をたどると、映画の熱量だけでなく、DJ Premier周辺やNYハードコアHIPHOPのビートメイクやサンプリング文化の断片を感じることができます。映画を見たあとに音楽を掘り返す関連特集として、HIPHOPクラシックの楽曲特集もおすすめです。
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映画で触れた90年代の熱量を、名盤・MC・プロデューサーの作品から聴き進められます。
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