HOME / MUSIC GUIDES / ALBUM

Album Guide

Stepping Into Tomorrow

Mizell BrothersのプロダクションとDonald Byrdのトランペットが、よりスペーシーでメロウなジャズファンクへ進んだ1975年作。『Think Twice』を入口に、Blue Noteのクロスオーバー期を深く味わえる一枚です。

Album Overview

作品の概要・解説

アルバム全体の流れと、最初に注目したい聴きどころを整理します。

『Stepping Into Tomorrow』は、Donald Byrdが1975年にBlue Noteから発表したアルバムです。『Black Byrd』『Street Lady』で開いたジャズファンク路線をさらに進め、ファンクの推進力だけでなく、浮遊感のあるメロウな質感も前面に出ています。

タイトル曲から『Design A Nation』『We're Together』へ続く流れでは、コーラス、エレクトリックピアノ、リズムの細かい揺れが重なり、70年代Blue Noteらしいしなやかなサウンドが広がります。後半の『Think Twice』は、ヒップホップ以降のサンプリング文脈でも重要な一曲です。

最初に聴きたい曲には『Think Twice』を選びました。ゆったりしたテンポ、メロウな鍵盤、Donald Byrdのトランペットが作る余韻が、アルバム全体の都会的な空気を分かりやすく伝えてくれます。

Original release
1975
Label
Blue Note
Tracks
8
Producer
Larry Mizell

Listen / Find

このアルバムを聴く

アルバム全体と代表曲を、公式配信から楽しめます。

Essential Track

Think Twice

メロウな鍵盤、ゆったりしたリズム、Donald Byrdのトランペットが溶け合う、アルバムを象徴する一曲です。

CD・レコードを探す

Tracklist

収録曲

  1. A1 Stepping Into Tomorrow
  2. A2 Design A Nation
  3. A3 We're Together
  4. A4 Think Twice
  5. B1 Makin' It
  6. B2 Rock And Roll Again
  7. B3 You Are The World
  8. B4 I Love The Girl

Artist

この作品のアーティスト

Donald Byrd

ハードバップからBlue Noteのジャズファンク、レアグルーヴ、サンプリング文脈まで聴き継がれるDonald Byrdの歩みと代表作を整理するアーティストガイドです。

アーティストページを見る

作品をもっと知る

このアルバムのジャンルとキーワード

気になる言葉から、近い音楽や特集へ進めます。

好みから広げる

気分やサウンドから探す

この作品で惹かれた雰囲気や音を手がかりに、次の音楽を探せます。

気分で選ぶ

  • Groovy
  • Mellow

音の特徴から選ぶ

  • Electric Piano
  • Horn
  • Vocal Harmony

音楽のつながりから探す

  • Blue Note
  • Hip Hop
  • Rare Groove
  • Sampling

シーンから探す

  • Digging

もっと深く楽しむ

このアルバムから広がる読みもの

この作品を取り上げた特集と、音の雰囲気が近い読みものを集めました。

このアルバムが登場する特集

『Stepping Into Tomorrow』を紹介している特集です。

あわせて読みたい特集

ジャンルやムード、音の雰囲気が近い特集です。

70年代ジャズファンク名盤特集 part.1で紹介する音楽作品のメイン画像
あわせて読みたい

オススメ 70年代ジャズファンク(JazzFunk)洋楽・名盤特集 part.1

ソジャズファンクという呼ばれ方が浸透するようになったのは、80年代、90年代以降のアシッドジャズ(acid jazz)やレアグルーブ(Rare groove)、ヒップホップ (hip hop) ムーブメントが起こった以降のことで、それまではジャズロックやフュージョン、クロスオーバージャズなどのような呼ばれ方をされていた。 60年代のjimmy smithなどのアーティストがブルーノートから出したgroovyなオルガンジャズがジャズファンクの起源となり、マイルス・デイヴィスが発表したビッチェズ・ブリューを筆頭に、ジャズと電子楽器、ロックを融合したエレクトリック・ジャズに急接近した1970年代前後から様々な実験的なジャズファンクが作られた。 イージーリスティング的な要素が強く、本物志向のJazzファンやFunkファンからは見向きもされないような音楽性であったが、セールス的にはブームとなり好調な時期もあった。昨今では見直しの評価が高く、当時のアナログレコードは高値で取引されている。今回はJazz funkの魅力に迫るいくつかの作品をご紹介したいと思います。

ステージ上で演奏する弦楽器奏者たちのモノクロシルエット
あわせて読みたい

【漆黒のJAZZとRARE GROOVE】Black Jazz Records名盤5選

ジャズファンク、ソウル、スピリチュアルジャズ、フリージャズ、レアグルーヴを掘り進めると、やがて底知れない黒いグルーヴへ行き着きます。その重要な源流のひとつがBlack Jazz Recordsです。Gene Russellのもとに集まったミュージシャンたちは、崇高で自由な即興性と、ソウルフルなメロディ、ファンクの強靭なリズムを独自のバランスで融合しました。Doug Carn、Kellee Patterson、The Awakening、Calvin Keysらが残した作品は、失われた名盤として再発見され、現在のジャズやビートミュージックにも影響を与え続けています。今回は、レーベルの深さを味わえる5枚を紹介します。

Silk Sonic「Leave The Door Open」で紹介する音楽作品のメイン画像
あわせて読みたい

70年代のオーセンティックソウルを彷彿とさせるSilk Sonik(シルク・ソニック)のデビュー作 「Leave The Door Open」

Bruno Mars(ブルーノ・マーズ)とAnderson Paak(アンダーソン・パーク)という現代のブラックミュージックのスーパースター2人で結成されたSilk Sonik(シルク・ソニック)は、2021年グラミー賞の授賞式で初めて世間にデビューシングルとなる「Leave The Door Open」を初披露し、チャート・イン後5週目で首位を獲得した。70年代・80年代直系の黄金期スウィートソウルに匹敵する新たな名曲がここに誕生した。

レコードショップに並ぶ多数のアナログレコード
あわせて読みたい

【JAZZ FUNK / FUSIONの宝庫】CTI Records名盤5選

CTI Recordsは、ジャズの高度な演奏力と、ファンク、ソウル、ロック、クラシック、映画音楽の感覚をひとつのサウンドへまとめた、70年代クロスオーバージャズを代表するレーベルです。大衆的で聴きやすい一方、リズムとアレンジは緻密で、後のヒップホップやR&Bに引用されたサンプリングソースも数多く残しています。Creed TaylorのプロデュースとRudy Van Gelderの録音のもと、George Benson、Bob James、Freddie Hubbard、Grover Washington Jr.、Deodatoら時代を代表する奏者が名演を残しました。ここでは傘下レーベルKuduの作品を含め、CTIサウンドの黒さ、洗練、実験性を味わえる5枚を紹介します。

Madlib作品ガイドで紹介するヒップホップ作品のメイン画像
あわせて読みたい

Hiphop producer - MADLIB(マッドリブ)

90年代の黄金期から活動を続けているクレイジーなアンダーグラウンドHIPHOPのプロデューサーの1人で、Beat conductor名義、Yesterday New Quintet、Madlib名義などの多種多様な名前で活動を続けており、とくに2000年にBlue note recordsの音源を使ったBeats音源集の「Blue note 帝国への侵略」(shade of blue)でworldwideに脚光を浴び、世界中のミュージックラバーを虜にした。またJ DILLAとのchampion soundや故MF DOOMとのMadvilliain名義のMadvilainyなどのレジェンドプロデューサー達との共作は、今でもアンダーグラウンドヒップホップの金字塔として高い評価を得ている。 2019年に発表されたFreddie Gibbsとの共同アルバム「Bandana」をiPadだけで製作したことが一躍話題となった。Peanuts butter wolfが創業したstones throwの看板アーティストの1人で、アメリカのカリフォルニアから実験的で最先端のリズムを生み出している。

70年代Jazzfunk初心者におすすめの名盤5選のメイン画像
あわせて読みたい

70年代Jazzfunk初心者におすすめの名盤5選

今回はJazzfunkといえば、という代名詞的な作品をまず用意してみました。初心者の方でも聴きやすく、雰囲気を掴みやすい楽曲を中心に、軽快でポップな曲から、黒く泥臭いファンクネスが漂うジャズファンクのナンバーまで選んでいます。Ramsey LewisやHerbie Hancock周辺のジャズプレイヤーによるジャズファンク、そしてフュージョン界を代表するThe CrusadersやGrover Washington Jr.といったアーティストの名曲を入り口として整理します。