Groove Shinin' Music Guide

70年代のMellow Soul名盤10選

歌の余韻、柔らかなコード、ストリングスとエレクトリックピアノ。メローで感傷的な70年代ソウルの中から、夜の時間にゆっくり聴きたい10枚を編集部の流れで並べました。まず声に惹かれ、次にアレンジの深さへ進み、最後はゴスペル由来の温度へ戻る選曲です。

Listening Points

聴きどころ

01 1970年代に発表され、既存Album Entityでmellow属性を持つ作品
02 歌、コーラス、鍵盤、ストリングスの余韻がアルバムを通して楽しめる作品
03 似た質感が続かないよう、男女ボーカル、グループ、ニューソウルを一つの流れに配置

単にmellowタグで集めた一覧ではなく、1枚目から10枚目まで通して聴いたときの温度差を意識しています。静かな入口から、シカゴやフィラデルフィア周辺の豊かなアレンジへ進み、最後はDonny Hathawayの深い歌と演奏で締めます。

Album List

名盤一覧

Donny Hathaway Extension of a Man SIDE 01

Donny Hathaway / 1973 / Atco

Extension of a Man

★★★★★

Donny Hathawayの歌手、作曲家、編曲家としての大きさが一つになった1973年作。祈りのような歌と美しい和声、緻密な構成メローさが混在したが、70年代ソウル・メローソウルを代表する一枚。

  • ニューソウルの深部まで聴きたい人
  • 歌とオーケストレーションを一緒に味わいたい人
Leroy Hutson Hutson SIDE 02

Leroy Hutson / 1975 / Curtom

Hutson

★★★★★

Leroy Hutsonが歌、鍵盤、アレンジ、プロデュースを担った1975年作。シカゴ・ソウルの柔らかな歌心に、ジャズファンクの演奏感と洗練されたコードを重ねています。アルバム単位でメロウソウルを聴く醍醐味が凝縮されています。

  • Curtom周辺の音が好きな人
  • コードとアレンジを味わいたい人
Kellee Patterson Maiden Voyage SIDE 03

Kellee Patterson / 1973 / Black Jazz

Maiden Voyage

★★★★★

Kellee Pattersonが1973年にBlack Jazz Recordsから発表した『Maiden Voyage』を、ヴォーカルジャズ、メロウソウル、レアグルーヴの視点から紹介する比類なきメローさ持つアルバムだ。

  • ブラックミュージックのmellowの源泉触れたい方
  • Lost & foundな作品を探している方
Marlena Shaw Who Is This Bitch, Anyway? SIDE 04

Marlena Shaw / 1975 / Blue Note

Who Is This Bitch, Anyway?

★★★★★

Marlena ShawがBlue Noteから発表した『Who Is This Bitch, Anyway?』。語りと歌、ジャズファンクの演奏が一体になった1970年代のソウル・アルバムを、収録曲と関連作品から紹介します。

  • Groovyなmellow soulを探されている方
  • 洒落たムードのmellow soulが好きな方
笠井紀美子 We Can Fall in Love SIDE 05

笠井紀美子 / 1976 / CBS/Sony

We Can Fall in Love

★★★★★

笠井紀美子が1976年に発表した『We Can Fall in Love』を、ジャズ・ヴォーカル、ソウル、クロスオーバーの交点から聴くアルバムガイドです。

  • jazzyなムードのmellow soul が好きな方
  • Japanese mellow soulを探されている方
Minnie Riperton Adventures in Paradise SIDE 06

Minnie Riperton / 1975 / Epic

Adventures in Paradise

★★★★★

Minnie Ripertonの透明な声を、Stewart Levineらによる豊かな演奏が包む1975年作。軽やかなリズムの奥に複雑なコードと小さな陰影があり、昼の明るさから夕暮れまでを一枚で移動するようなメロウさがあります。

  • 柔らかな女性ボーカルが好きな人
  • ソウルとジャズファンクを横断したい人
Con Funk Shun Loveshine SIDE 07

Con Funk Shun / 1978 / Mercury

Loveshine

★★★★★

Con Funk Shunが1978年にMercuryから発表した『Loveshine』を、ファンク、ソウル、ディスコ以降のメロウグルーヴ文脈から聴くアルバムガイドです。sampling sourceとしてもおすすめな一枚。

  • 70年代のmellow soulが好きな方
  • 都会的で洒落たmellow sounds
Aretha Franklin Young, Gifted and Black SIDE 10

Aretha Franklin / 1972 / Atlantic

Young, Gifted and Black

★★★★★

『Day Dreaming』の浮遊感から、ゴスペルに根ざした強い表現までを収めた1972年作。柔らかな音色の中でもAretha Franklinの声は決して輪郭を失わず、メロウソウルの奥行きを示します。

  • Aretha Franklinの70年代作品を聴きたい人
  • メロウさとゴスペルの力を両方求める人

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まず1曲だけ試すなら

Summary

まとめ

70年代のMellow Soulは、静かな曲を集めただけの呼び名ではありません。歌、コーラス、コード、ストリングス、リズムの置き方によって、同じ穏やかさの中にも異なる温度があります。この10枚を順番に聴くことで、Atlanticの深い歌、Curtomの洗練、ファミリーグループの瑞々しさまでを一つの流れとして楽しめます。