ファンク、ソウル、ジャズなどの音楽性を持つピアニスト、作曲家であるWeldon Irvineは、類いまれなメロディセンスとファンキーなグルーブで、ブラックミュージックに影響を与える数えきれないほど楽曲を生み出した。
それは現代のブラックミュージック業界を賑わしているヒップホップやソウルミュージックのサンプリングソースとしても使用され、メジャー・インディ問わず現代のミュージシャンに多大な影響を与え続けている存在で、アナログ市場ではrare grooveとして未だに高値で取引されるほど人気がある。西海岸にある最重要インディレーベルのStones ThrowのMadlibも彼を敬愛する1人で、いくつかのトリビュート作品を残している。今回はそんな偉大なWeldon Irvineの作品をいくつか紹介してみたいと思います。どなたかの新しい音楽の発見となれば幸いです。
Weldon Irvine / Sinbad
Weldon Irvine
Sinbad
レーベル : RCA
評価 :
アルバム「Sinbad」は、Weldon Irvineによって1976年に発表された作品で、特にレア・グルーブ(rare groove)クラシックとしても有名な「I LOVE YOU」は、日本人アーティストのイハラカンタロウによってもカバーされ、メロディアスでソウルフルなジャズファンクに仕上がっている。
さらにお薦めなのがmarvin gayeの「whats doing on」のカバーで、エレピのサウンドが心地よいナイスなカバー作品に仕上がっている。
「music is the key」などのエレピが心地よい怪しいスピリチュアルなメローナンバーやWeldon Irvine本人のピアノソロを堪能できる「Here’s Where I Came In」を含む非常に濃密な内容で、今ではアナログ版が高値で取引されるほど、近年再評価の見直しが高く人気の作品だ。初めてWeldon Irvineの音楽を聴く一枚としてもオススメしたい。
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